和空間デザインについて

日々のプロジェクトや大阪でのデザイン会社としての考え方。




Jan. 2017 | 野田に本店を移動

静かなところで腰を据えてデザインをしたいと思い、
事務所機能を中崎町から野田に移動しました。


1940年築、今年76歳のおじいちゃんケンチクです。
僕は最近よく聞く「古民家風」は嫌いです。ここはある意味、時代がストップ。
だから残す所は残し、良いところを踏襲させ、事務所にしました。




石階段から始まる木の扉。開けると土間があります。
そこには屏風と、旬のしつらえを。


上がると畳と中庭には白川砂利とイサムノグチのインテリア。
2階に登る階段も狭くお爺の家を彷彿させます。
2階は板の間、床の間もあり陶器や掛け軸をしつらえています。


床の間に花挿しと枝一つで空間が締まる。
日本は何ない空間の中に、「ポツン」と象徴がある文化が一番似合いますね。
日本の国旗と考え方が同じ。




また打ち合わせ後、事務所でクライアントさんと一緒に鍋を囲むようになりました。
ウチの「同じ釜のメシを食う」というコンセプトに、実際のメシも一緒にウチで食べるという部分が紐付きました。


椅子と机の文化も良いですが、座布団の上に胡座をかいて話すということに落ち着きがあり、自然と長い時間みなさん居てくれます。
また膝を突き合わしながら打ち合わせすることで前より親近感が湧くのか、良いヒアリングや打ち合わせができます。
こうしてじっくりとものづくりができる環境は本当に大切です。




事務所やオフィスデザインは大切な要素です。
良い仕事をしたければ、良いアイデアを生む環境に身を置くことが大切。
だからこそ空間を整え、気持ちを整えることが大切なんですね。


塩を盛り、松と竹に水を遣り、打ち水をして客人を迎える。
これが株式会社桶屋の1日の始まりです。


















スペイン人のラファは楽しそう。











近所には野田恵比寿という縁起の良い神社もあり、本当に良い場所です。





盛り塩。


Copyright(c) All 株式会社桶屋. All rights reserved.