和のブースデザインについて

和のブースデザインプロジェクトや考え方。




Mar. 2017 | 素通りは大きな損失。簡単に素通りさせないブース

せっかく高いお金を出して出展しているのに何故作り込まないのか?!


見てもらえないということは、素通りされるということは大きな「損失」です。
「一人くらいいいや」が積もりに積もって大きな損失になっていることに気付きましょう。



クライアントである珍味の丸栄さんが、
幕張メッセで開催されたアジア最大級の食品・飲料専門展示会フーデックスに出展しました。


よくある掘っ立て小屋みたいなブースではなく、友人の1級建築士とタッグを組み、
柱を立て、一枚板の天板、柾目の板を貼り合わせ、イベントブースの枠を一脱したブースを作りました。


暖簾やパネル、パンフレット等のグラフィックデザインは勿論のこと、
当日試食に使うお皿や、ディスプレイのお皿も岡山県の備前まで一緒に選びに行きました。
また、安物のつまようじ禁止、割烹着や雪踏などの服装もコーディネートし、「珍味の丸栄」としてのブランドイメージの統一を
細かいところまでディレクションしました。


また入念に事前にオペレーションチェックも行い、
何を伝えるべきか、どうすれば伝わるのか。を細かく打ち合わせしました。




そして。。。フーデックスが終わり、予想を大きく超える結果が。
一番狭い2.7メートルの小さいスペースでしたが、試食のお皿を取り囲み、やがて列が出来、常時10人くらいが取り囲んでいる状態が4日間ずっと。


4日間で1000人くらいを予想していましたが、最終的に大きく上回る2倍ほどのお客様の反応。
1日目で持って来たサンプルを全部配布。
2.7メートルの1コマで累計1800人試食させたところは他には無いと思います。


何より、試食だけして帰る人はほんの一握り。滞在時間も長く、質の良い集客ができました。
新規取引も倍増し、国内だけではなく、海外からのオファーも頂き、
株式会社丸栄として大きな一歩となりました。



しかし僕は当たり前の結果だと思います。
ポテンシャルのあるクライアント様はデザインをきちんとすれば絶対にぐいっとに伸びます。
逆に本質がない会社は、ここまで絶対に伸びません。

ポンと軽く背中を押すことが僕たちの仕事です。
派手な目立つデザインをすることがデザインではありません。
適切な量のデザインをするだけで十分。


デザインは魔法です。












カウンターの一枚板の木を製材所に見に行く。






ウチの事務所にて建築士さん含め打ち合わせ。




オペレーションのシミュレーションもしっかりと。




備前焼が似合いそうかな〜ということで備前へ。








丸栄珍味と備前は合う。


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