パンのブランディングプロジェクトやデザインについて

日々のプロジェクトやパンのブランディングの考え方。




Feb. 2018 | 直感的な領域

人を良くすると書いて、食。
食べるものが変われば人が変わる。
食するとは本当に大切なことです。



最近、食に関するプロジェクトが多いです。

創業84年の素材・製法を守り続けている老舗お麩屋さん。
創業70年の自社有機栽培のハトムギを使ってお茶やパンを作っているハトムギ屋さん。
直近では熊本の自然の恵みを生かしたフランス菓子屋さんのグランドオープンに向けてブランディングが進んでいます。



どのプロジェクトもある同じ共通点があります。それは製法や素材や味に対して貪欲で、非常に繊細であること。
熊本プロジェクトのシェフパティシエさんのつくるケーキの味は、今でも鮮明に舌が覚えており、強烈です。
もともと日本の数少ないグランメゾンで働かれており、名実とも一流です。



そんな方達のデザインを表現する時に大切にしなければならないことは、
「最後は直感的、感覚的に汲み取らなければならない領域がある」ということ。
論理的にヒアリングしても届かない領域が必ずあり、そこには言葉は無く、肌で感じるしかないのです。



ブランディングでは、本質的なモノづくりをしている職人さんの考えを表現しなければなりません。
でも言葉では表現できない部分にこそ職人さんの本質はあり、その部分を汲み取れるかでアウトプットの結果に大きく変わると思います。
だからこそ自分も古いもの新しいもの、安いもの高いもの、変わったものスタンダードなもの、
多種様々体験のシャワーを浴び、感覚をたゆまなく磨いていくほかありません。




もう一つ、クライアントさんのつくるものに心から感動できる。という要素も大切だと思います。
美味しく無いものに感動も出来なければ、デザインもできません。




然すれば、自然と良いアウトプットが生まれます。



クライアントさまと桶屋の両方の想いや考えが交わったとき、ブランディングの成果は最大限になります。















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