デジタルの弊害

日々のプロジェクトや大阪でのデザイン会社としての考え方。




Dec. 2020 | デジタルの弊害

本が好きである。
それはKindleの様なデジタルの本では無く「紙の本」。



不思議に思う。
デジタルで本を読んでいるとまるで知識のサプリメントを摂取している様な感覚になる。
確かにクレジット決済するだけでその1秒後から内容が読める。
画期的だ。素晴らしい。。。

しかし人間的ではない。そこに情緒は無い。
本の持つ雰囲気、あのページをめくる指と紙の感触。
紙とインクの香り。 これらを楽しみたいのだ。




仕事上、様々な紙に触れる機会がある。
オンラインカタログ。これではブランド感は伝わらない。
ただただ情報を見て、内容を得ているだけ。まさにサプリメント。



世界観をつくり、人間の心を打ちたいのであれば、やはり紙。
紙種によって感じるイメージが全く変わる。
持った瞬間に上質を感じることができる。
美しいラインのエンボスを見ると美しさに心を奪われる。
「質」に拘れば拘る程、人の心に残る。ということだ。



ズーム、、、オンライン名刺、、、うーん。
デジタル化。何でも便利が全てでは無い。
簡略化した世の中に満足するなと言いたい。
簡略化した「ツケ」はいずれ「人間の美的感覚を阻害する」だろう。
もう一度、其の麻痺した感覚に気付いて欲しい。





自分の本棚は脳の中を写し出している様だ



林住期。非常に面白い本

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