食品ブランディング事例

今回のミッション/ご依頼の経緯

焙煎一筋、50年。



兵庫県神鍋の山麓。朝靄のかかる中、創業以来変わらぬ職人の1日が始まる。
季節、気温、湿度、生豆、火加減とずっと向き合い、
普遍的な飲み応えのある美味しいコーヒー豆を追い求めてきた但馬東洋珈琲株式会社さま。



その価値を地元神鍋だけではなく、日本全国へ伝えていきたい。
そしてこのコーヒー豆の焙煎という仕事も後世へ伝えていきたいという想いのもとプロジェクトがスタートしました。

問題点は伝え方。

この問題点は多くの老舗企業や食品業が頭を悩ませている
ポイントではないでしょうか。



腕は立つ。モノは良し。味も良し。
昔は売れてたんだけどなあ〜と過去を憂いても仕方がありません。



「なぜ時が経つと売れなくなるか」わかりますか?
様々な要因はあるとは思いますが、多くはコモディティ化され「人の心が悦ぶ事を伝えれていない」からです。



どこも似た様なキャッチコピーで、ありきたりな写真を使い、同じ様なデザインだからです。
最初は斬新でも、売れると同じ様にみんなそれを真似して「同質化(コモディティ化)」してくるのです。



人間の心理を考えなければ商いは成功しません。
今、何が新鮮に感じ、どういった表現が人の心を惹きつけるのか?
ここを掴む事が成功の鍵です。同質化されたものの放置は衰退を意味します。



職人が50年、味一本でやって来た。
それをどの様に解剖し、デザインへアウトプットし、人の心を悦ばせるのか。
それがブランディングデザインとなります。

デザインのプロセスと解剖

<歴史と哲学を感じれるロゴへ>




<ロゴコンセプト>



朝靄のかかる中、創業以来変わらぬ職人の1日が始まる。
神鍋の山麓で直火焙煎を続けて50年。
季節、気温、湿度、生豆、火加減とずっと向き合ってきた。



全ては美味しいコーヒー豆を煎るために。
美味しいコーヒーをたくさんの人に飲んでいただくために。
変わらぬ但馬コーヒーの原点。



ロゴのデザインインスピレーションは、
「時」と「山麓」と「技」。



1969年、まさに喫茶店でコーヒーが愛されている時代。
どこか、懐かしくてその時代感を感じるような、タイムスリップしたようなレトロなロゴタイプであり、
高さの違う文字の並びは、自然溢れる神鍋の山々と山麓の地をイメージしていると供に、
但馬コーヒー様は苦味、酸味、コクの深さなど、味の幅を如何様にもできる技を持っていることを
文字の大きさを変えることで表現しました。



変わらぬ焙煎に対する想いや技術。
それと同じように現代に於いても普遍的で、
何十年、何百年経とうとも変わらぬデザインを考えました。

<コーヒー豆商品シリーズ展開の思考のプロセス>




<TAJIMACOFFE 神鍋高原山麓ベースイラスト>
<コーヒー豆パッケージデザイン>












それぞれのコーヒー豆のパッケージデザインは、
口に含んだ時に浮かんだコク・酸味・香りのインスピレーションからデザインを考案した。

<商品パンフレット>








<名刺>








<ウェブサイト>








コーポレートサイト
https://tajima.coffee/

<写真撮影>

















3年という時間を共にし、ブランディングの礎をつくりあげる





















技術力が飽和した現代において高いデザイン性で食品業を復活させる

ブランディングは常に論理的思考とその論理的思考をデザインに変化させる事が必要。



A:ブランディングシンキング○ デザイン力○=成功
B:ブランディングシンキング○ デザイン力×=成功せず(仮に成功しても時間は掛かる)
C:ブランディングシンキング× デザイン力○=最終的には成功せず(ひとときだけ売れる)



Bのパターンは特に気を付けなければなりません。
ブランディング戦略やCIを構築することは大切な事だと思います。
しかし最終的にデザインが見栄えしなければ成功確率は低いでしょう。
それは手に取るのが審美眼を持った人間だからです。



「アウディ」というドイツの自動車メーカーでも同じようなことが言える。
2000年代中盤、これまでには無いシングルフレームグリルと斬新なLEDライトシステムが誕生した。
当時の記憶は今でも新しく、美しく、エレガントでフロントやテールのライトデザインに心を奪われた。
その後一気にアウディはプレミアムカーへの道が拓けていった。



2015年あたりの「ボルボ」でも同じようなことが言える。デザイン性を高めたLEDライトシステムにより
同年の世界累計販売台数が503,127台を記録し、89年間の歴史上初めて50万台を超え、
カーデザインアワード2016においてブランドデザインランゲージ賞も授与した。



共に「デザイン性」無くして成功は無い。
いかにコンセプトや想いや未来をデザインへアウトプットすることが重要かが判る。



技術力が飽和し、コモディティ化した伝統産業・食品業において、高いデザイン性は圧倒的な力を発揮します。
ブランドコンサルタントがつくる紙切れだけでは何の意味も成しません。




但馬東洋珈琲株式会社様

本社所在地:〒669-5302 兵庫県豊岡市日高町岩中213−15番地
創業:昭和44年9月
https://tajima.coffee/

【ブランディングプロジェクト】
CI構築・ロゴマーク・ホームページ・写真撮影・名刺・会社パンフレット・商品パンフレット・パッケージデザイン

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