眼科クリニックブランディングデザイン成功事例

今回のミッション/トータルデザインご依頼の経緯

質の高い医療を、待ち時間も少なく、居心地のいい空間で提供したい。
最先端の医療機器を揃え、3人の眼科医が集まり、専門分野の異なる医師が常勤となることで、
大学病院レベルの診察・治療ができるクリニックを目指したい。



ロゴ、ホームページ、パンフレット、院内サイン、封筒、案内状、名刺作成など一貫してデザインしていただき、
自分たちの行いたい医療をわかりやすい形で見せたいと考えており、
デザイン会社を探していましたが、なかなか見つからずにいました。
そんな中、桶屋様を見つけ、桶屋様の考え方に共感し、これまでの作品もとても魅力的に感じましたので、
ぜひお願いしたいと思いご相談させていただきました。



院長の荒木先生より自分たちの想像する未来のご相談をいただき、
本プロジェクトがスタートしました。

全てを一貫した「淀みのない」トータルデザイン。

この点は、医院のブランディングや、デザインの一貫性、
そしては患者様からのイメージ作りに於いて、
最重要ポイントであり、非常に難しい。



何故ならロゴ・アイデンティティ設計・ウェブサイト制作・写真撮影・診察券・名刺・パンフレット・封筒・それら全てにかかる印刷ディレクション・空間設計・サイン計画・ファサードデザイン・インテリアコーディネート・更には、幅広いブランディングの知見を、1人のデザイナーがコンプリート出来るケースが珍しいからです。



●ウェブ制作はA社
●写真撮影はB社
●印刷関係はC社
●グラフィックデザインはD社
●設計施工はE社
●インテリアコーディネートはF社
●ブランディングはG社、

ざっと記しただけでも7社、もしくは7人のセンス・スキル・性格・会社・環境の違う人達が1つのアウトプットをします。
その中には直接、院長の想いをヒアリングしていない人が存在すると考えると「揃わない方が妥当」と考えざるを得ません。



更にクリエイティブ系の職種は、ただでさえ「クセ(個性)の強い」人が多い。
冷静に考えると、其れが7種も集えば統一される訳もなく、

1つの基軸であるアイデンティティ設計から大きなブレを出しながら、
1つのクリニックが出来上がっていきます。



そのブレのデメリットは大きく、おしゃれな印象どころか、チグハグな印象や違和感を与え、
もしブランディング(インナーブランディングも含む)効果を狙っているのであれば、
それは大きな機会損失を生んでいます。



株式会社桶屋はブランディングデザインの専門家として、
ヒアリング〜全てのデザインの制作・アウトプット〜ブランド構築ディレクションまで
全て一貫して自社で行なっています。お時間は頂戴する形にはなりますが、
本当の統一感を求めるのであればご相談ください。全て「同じ温度感」で統一します。

デザインのプロセスと解剖

<3人の医師の哲学が詰まったロゴ>




<ロゴコンセプト>


地に馴染む1羽の象徴。



御三方の専門的で質の高い医療と、患者様との関係性や繋がりに重きを置き、
コミュニケーションを大切に考えられている、うぐいす眼科さま。
また、宝塚という地でたくさんの「見える歓び」を広げていき、
愛される象徴としてのコーポレートアイデンティティをデザインしました。



ポイントは、視認性が高く誰が見ても一目でわかる「わかりやすさ」と、それによる「記憶の定着」。
抽象的でアートで独創的なものは良いかもしれませんが、その一方通行なデザインは、
根本的に患者様との向き合い方を大切にされる御三方のスタンスと相違が生まれます。
よって誰が見てもわかる「眼科らしさ」と「デザイン性の高いコンセプチュアルなうぐいす」を
表現する必要がありました。




このロゴマークは日本人であればほぼ100%近く認知度がある<ランドルト環>を起源とし、
目に入ってくる光の屈折をうぐいすの嘴と捉え、表現しました。
また嘴の三角形は荒木医師・細谷医師・岡本医師の三人を現し、
力を合わせて一つの目標に向かい達成する意も込めています。



そして中心の大きな眼は「はっきりと目の前のモノが見えるようになる・視界が広くなる」
ということを現しつつも、最終形のうぐいすとしての愛らしさも感じれるデザインとしています。
余計な装飾はせず「まる」と「さんかく」の組み合わせから成る為、普遍性は高く
時代が経とうとも、いつ見ても新鮮で、見れば見るほど不思議と愛着も湧いてきます。



最後に、円は始まりも終わりもないため、完全性・永遠・完璧さの普遍的な象徴で、
円のモチーフは、決して途切れることのない連続性や永遠を表します。
地域に根付き、永続的に皆様に愛される医院になられることを願い、
このロゴマークを制作致しました。

<ユニバーサルデザインの思考のプロセス>







ロゴには「耐久性と汎用性」という要素が重要。
例えば色を反転させた時、写真に配置した時、遠近からの視認性、
ユニバーサルデザインも不可欠となるケースもあります。
それらを全てクリアし考え抜かれたものだからこそ、
どんなシーン(ウェブ・パッケージ・パンフレット・ファサード等)でもロゴの存在感が保たれるのです。
またエビデンスに基づき、第3色覚障害を持たれる方にも視認性が高いデザインを施している。


ユニバーサルデザイン表参照(神奈川県発行「色使いのガイドライン」より)

<外観ファサードデザイン・院内サイン計画>


















大きさは170mm-170mmの円。
材質はうぐいす眼科で使われている木材を使用し、マット黒塗装し、カッティングで白文字を貼った。
誰もが一度は目にしたことのある視力検査の遮眼子をイメージして、
「眼科らしい」をデザインを設計した。



眼科という特性上、目が不自由である、もしくは目に何かしらの障害を、
持たれているという患者様にも、文字情報だけではなく、
視力検査でよく使われる遮眼子をモチーフに作ることで「形」で視認性を高め、
愛らしいデザインで親しみを持ってもらう。
良く目を凝らすとピクト人型の頭は「ランドルト環」。
遊びココロも取入れてみたデザイン設計だ。



細かく拘ったポイントは、突き出し部分の木の細さ。
ちょうど良い塩梅の細さを探った。

これ以上1mm足りとも太くするとこのデザインが成り立たない。
直径170mmの円に対して、柄の部分が幅20mm長さ70mmというバランス。
通常このバランスでは前重心となり、落下の可能性も考えられるので、絶対に落ちてこない様に壁中に埋め込み施工。



少しのエッセンスや、デザインによる工夫で空間は大きく、何倍にも生まれ変わり得ます。
壁の色・素材、床の色・素材、たったこれだけを突き詰めてもそれだけで大きく印象が変わるのです。

<名刺デザイン>










難易度の高い活版印刷ベタ塗りで、
アイデンティティであるコーポレートカラーを全面に印刷し、
ブランドイメージを演出。
紙質と相まって良い味のある掠れ感が出ている。
また拘ったポイントは肩書きのブルー背景と文字スミの二重押し活版印刷で、
高い印刷技術が求められる特別なおしゃれ名刺。

<封筒デザイン>










<便箋&トレーシング封筒デザイン>

























<インビレーション(完成内覧会案内状)デザイン>


















<医院パンフレットデザイン>














<フライヤーデザイン>








<メガネ拭きデザイン>








開院1周年のノベルティをデザイン。
案内状にも用いたオリジナルパターンを全面に敷きロゴを添える。
眼科というコンセプトや院長の超メガネ好きとも合致し、
もらって嬉しいデザインを考案した。

年を重ねる度に違うデザインで制作する。
枚数限定で配布。
ノベルティはうちわやボールペンにロゴを意味なく貼るだけでは面白くない。
コンセプトが合ってこそのデザイン。

<ウェブサイト>










クリニックサイト
https://uguisuganka.com/

<写真撮影>










































































写真こそ今の時代最も重要なツール。圧倒的な伝達力を発揮する。

仕上げは写真。この写真のクオリティを楽しみにしてくれているクライアント様も少なくない。
そのものだけを撮るのではなく、空気感を撮る事を意識している。
その場所の静寂なる音や、その場所の匂いまでも、写真にのせるようなイメージで。



その日だけ雇われている、単発建築写真フォトグラファーには撮れない写真を撮る。
うぐいす眼科の荒木院長の人となりや、好みのデザイン、全てを把握した上で写真撮影に臨む。
人間関係や絆があってこそのクリエイティブなのだから。
これでこそ面白いものが出来上がる。
愛着の持てるものが出来上がる。



これが真のブランディングデザインではないだろうか。
写真だからといって外注している場合ではない。

デザインは協働作業である。



社会と思想を繋ぐデザイン。

デザインなんてある程度でいいや。
何となく今流行りの見た目だけおしゃれなデザインになればいいかな。
本来、デザインとはそんな短絡的なものではない。



当然見た目の審美性は重要である。しかし見た目の審美性なんかは極当たり前の話で、
それが土台にある上で、そのものの思想や価値との対峙や、それと社会がどう繋がるかを
考え、デザインしなければならない。



俗世間でいうトータルデザインの大多数は簡易的なデザインであり、
デザイナー自身の好みのデザインをつくり、クライアントに押し付ける。
クライアントもデザインのプロではないので、何となく良かったら、
「そうなのか」と納得をせざるを得ない。



そんな何かの欲をスピード任せに満たすようなプロセスではなく、
お互いの人間関係の構築から始まり、
この建物と周りとの関係性や、建築物としての数十年後の未来、
クライアントの数十年後の未来をも想像しながらデザインと向き合わねばならないと感ずる。

その方が幾分デザインも幸せだろう。









うぐいす眼科様

所在地:〒665-0874 宝塚市中筋8丁目13-13
https://uguisuganka.com/


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