これからのデザインについて

これからのデザインの考え方。




Jan. 2022 | これからのデザイン

時代というものは漢字の通り、時が代わってゆく。
CDが飛ぶように売れていた2000年の売上は5700億円。
しかしその8年後の2008年には2960億円。
当時のインタビューでエイベックスのMAX松浦氏はこう語っていた。



「レコードやCDが買われなくなっていく。
こうなるということはわかっていた。
これから再び昔のようにCDが売れることは絶対に有り得ない無い。
でも音楽は減らないし、絶対に音楽は無くならない」と。
その通りで現代ではダウンロードやアマゾンプライムなどが主流だ。



デザインやアートも大きく変わろうとしている。
紙媒体は衰退し、名刺ももしかするともう交換しなくなるかもしれない。
NFTというものが出てきたり、仮想空間の中のグラフィックデザインや建築的デザインも
ここ10年くらいで急激に仮想空間関連のデザインは必ず増えてくる。



しかしその対極にあるもの、
つまり時代がストップしたニッチな文化が残り続けるのも事実である。
レコードや活版印刷、ヴィンテージ家具、NAエンジンなど
アナログでナチュラルで、落ち着きを感じられる。
どちらかというと個人的にはこのような揺るがないクラシカルが好きだ。
だが逆行してこれらが時代の最先端になって増加することはない。
しかし一定のニーズがあってそれだけでもやり方によっては十分飯を食っていけることも確かな事実だ。
活版印刷工房、レコードショップ、フランスやデンマークのヴィンテージショップ、
マニアックなヴィンテージカーショップなど。
絶対数が減るが供給量も減るので結果、価値が上がる。



大切なことは、
1、どう見せたいのか?どういう方向に行きたいのか?(新旧を合わせるでもよし)
2、その世界観のアウトプット(可視化)
3、作り上げた世界観をどう守るのか。



シンプルだが、此の勘所さえ押さえていればどの時代にもマッチする。









Copyright(c) All 株式会社桶屋. All rights reserved.