製造業がこれからの時代を生き抜くために必要なブランディングデザイン

製造業のブランディングデザインは、何から始めるべきか。




最初にやるべきことは、デザインではない。
自社の中に、まだ誰にも伝わっていない価値を
見つけることから、全ては始まる。




ホームページやパンフレットを作り直す。
インスタグラムを始めてみる。ロゴを新しくする。
多くの方が、其処から始めようとする。
しかし、順番が違うのです。



商品が売れない。価格で比べられる。値上げできない。
求人をかけても人が来ない。新しい取引先・販路が見つからない。
しかし、絶対に諦めないでください。
その原因の多くは、「技術の差ではなく、伝え方の差」にあります。
何を、誰に、どう伝えるのか。
この設計がうまくいくと驚くべき結果に変わることを今までたくさん見てきました。




製造業が抱える6つの課題と、
様々な事例から、その答えを探っていきたいと思います。

2026年。製造業が直面している「課題と悩み」を解決するためのデザイン

結論として、
デザインの観点からこれからの製造業に必要なこと・取り組むべき施策は、
ただ「会社を格好よく見せるうわべのデザイン」ということではなく、
「会社の価値を棚卸し、本質的な価値を見える化していくブランディングデザイン」を構築することである。



例えば、切削精度が高く、優秀な職人もいる。
他社では再現が難しい特殊な加工技術を持ち、製品の品質にも絶対的な自信がある。
しかし、自社のホームページには設備一覧と加工品目が並ぶだけで、
優れた技術や他社との違いを十分に伝えられていない。
採用でも本当に求める人材が来ない、採れない。
新しい取引先が見つからない。
長年の取引先にも値上げを言い出せない。



前述したが、大事なので繰り返す。
ものをつくる技術と、その価値を世の中へ伝える技術は全く別物である。




製造業におけるデザインの役割は、
製品の見た目を美しくすることだけではない。
今まで培ってきた価値と、それが社内外に伝わっていない隔たりを、
写真、映像、コピーライティング、グラフィック、ウェブ、空間などのデザインによって埋めていき、
正当に評価される姿にすること。
高度な製造技術に相応しい評価を得るためにも、
デザインが果たす役割は決して小さくないのである。

仕入は上がるのに、売値は上げにくい。働く人も、継ぐ人も足りない。

DATAまず、2026年現在の製造業を取り巻く環境を、いくつかの数字から見てみたい。

  • 01

    製造業の就業者数

    1,033万人

    2025年。2023年の1,055万人から22万人減少

  • 02

    価格転嫁率(全業種)

    39.9%

    2026年7月調査。コスト上昇100円のうち、販売価格に反映できたのは約40円

    0 39.9 100%
  • 03

    製造業の後継者不在率

    42.4%

    2025年調査。全業種平均50.1%より低いが、5社に2社は後継者が決まっていない

    全業種平均 50.1%
    建設業 57.3%(8業種で最も高い)

  • 04

    技能継承が「うまくいっている」「ややうまくいっている」製造業

    33.3%

    3社に2社はうまくいっていない。将来の技能継承に不安がある企業は85.4%

    うまくいっている(ややを含む)1社3社中

出典:経済産業省・厚生労働省・文部科学省「2026年版ものづくり白書」(就業者数は総務省「労働力調査」、技能継承は労働政策研究・研修機構の調査(2025年11〜12月実施、2026年5月公表)による)/帝国データバンク「価格転嫁に関する実態調査(2026年7月)」「全国『後継者不在率』動向調査(2025年)」


経済産業省・厚生労働省・文部科学省による2026年版ものづくり白書によると、
製造業の就業者数は2023年の1,055万人から2025年には1,033万人へ減少している。



また、帝国データバンクが2026年7月に行った価格転嫁に関する全国調査では、
全業種の価格転嫁率は39.9%。原材料費や人件費などのコストが上昇しても、
その全てを販売価格に反映できているわけではない。

さらに、製造業の後継者不在率は42.4%。
業種別では最も低い水準にあるものの、
事業を次世代へ継ぐことは引き続き大きな経営課題の一つである。

加えて、技能継承が「うまくいっている」「ややうまくいっている」と答えた企業は合わせて33.3%。3社に2社は、
熟練工の技術を次の世代へ受け渡すことに苦心している。



こうした状況を踏まえると、
製造業がこれから取り組まなければならないことは決して少なくない。
人材を確保すること。長年培った技術を受け継ぐこと。
新しい取引先を開拓すること。そして、自社の製品に相応しい価格で商売を続けること。



当然ながら、これら全てがデザインだけで解決するものではない。
しかし、優れた技術や製品を持っているにもかかわらず、
その価値が社内外へ十分に伝わっていないのであれば、
そこにはブランディングデザインが介在する意義がある。




次の章では製造業のブランディングデザインに於いて、
これから取り組むべきポイントを6つに分けて考えてみたい。

製造業のブランディングデザイン。これから取り組むべき6つのポイント

1 適正価格・高付加価値化Pricing & Value Point 01 / 06

製造業の適正価格・高付加価値化のためのブランディングデザイン

POINT

価格を上げたいが、上げれないジレンマ

製造業が2026年の経営課題に挙げた中で、
最も多いのが「販売価格の見直し・価格転嫁」である。

価値を表現する
ブランディングデザインが
1番効く領域です。

製造業が2026年の経営課題に挙げた中で、
最も多いのが「販売価格の見直し・価格転嫁」価格を上げたいが、上げれないジレンマ57.8%である。

  1. 販売価格の見直し・価格転嫁57.8%
  2. 販売先の開拓39.2%
  3. 人材の確保38.7%
  4. 人材の育成・戦力化28.1%
  5. 新製品・サービスの開発19.6%
  6. 事業承継15.1%

57.8%

大阪信用金庫「2026年の業況予測」と「直面する経営課題」|2025年12月調査・製造業203社・複数回答

ジレンマ:高い品質が、必ずしも高い価格で評価されるわけではない。

2026年以降、製造業にとって特に考えなければならない問題が、
価格転嫁と価格の見直しである。
原材料費、電気代、人件費、物流費。様々なコストが上昇する中で、
それらを販売価格へ十分に反映できなければ、利益は減少していく。

しかし、ここでは二つの問題を分けて考えたい。
一つは、上昇したコストを取引先へ適切に転嫁すること。
もう一つは、自社の製品や技術が持つ価値に対して、
そもそも適正な価格が付けられているのかということ。

ここに、ブランディングデザインが果たす役割がある。
例えば、他社には真似できない抗菌効果がある。
それを3850円。で世の中にリリースしていく。
実際の工程の写真や映像、精度や耐久性を示す検証資料、
技術の優位性を説明するウェブサイトや製品カタログ。
ただ「高品質です」と書くのではなく、何が、どのように優れているのか。
その理由を具体的に示していく。
そして、その企業らしいデザインの世界観で、全てを統一する。

もちろん、原価の把握や取引先との価格交渉は、経営として取り組むべき問題である。
しかし、価格以外の判断材料を増やし、自社の技術が相応しく評価される機会をつくることはできる。

値段を比較するための情報だけではなく、価値を比較するための情報を。
これは、製造業ブランディングにおいて、今も昔も変わらぬ、普遍的で非常に重要な考え方なのである。

桶屋のブランディング事例製造業の高付加価値化とブランディングデザイン|KEEP FINE PLUS

抗菌のエビデンスをわかりやすく表現すること。
抗菌・清潔・輝きというイメージを誰もが一瞬で認識出来ること。
価格が安く見えないように良い塩梅のハイエンド感を探る。

Before従来品の商品画像。水色の背景に「楽ラク!」の文字 AfterKEEP FINE PLUSのホームページ
従来品のパッケージ KEEP FINE PLUS KAGO144のパッケージ

2,480円従来品 抗菌 排水口ごみカゴ

  • 「抗菌パワーいつも清潔」と抽象的な表現
  • マスコット、イラスト、写真が混在
  • 媒体ごとに画像・色・書体が変わる

3,850円(税込)KEEP FINE PLUS 超抗菌排水口ごみカゴ KAGO144

  • 向上した抗菌性能を、試験結果とともに伝える
  • ハイエンドな質感と、細部の造形を可視化
  • 全ての紙媒体・パッケージ・展示会まで一つのトーン

Result

従来品2,480円

KEEP FINE PLUS KAGO1443,850円(税込)

約1.55倍

2 新規取引先の開拓New Clients Point 02 / 06

製造業の新規取引先の開拓とブランディングデザイン

POINT

新しい取引先が欲しいが、拡大の仕方がわからないジレンマ

2026年の経営課題で「販売先の開拓」は39.2%。
価格転嫁に次いで、2番目に多い。

先に価値を顕在化させ、
展示会や広告で
着火させる。順番が肝心。

ジレンマ:製造技術は持っている。これをどう認めてもらい買ってもらえるか?!

一つの大きな解は
展示会で一斉に披露することである。展示会は大きな着火剤。
「自社の優位性」を「目を引くブースデザイン」と共に伝えるのだ。
寸法精度や対応材質、品質検査の方法、製造工程、
これまでの加工実績。それぞれを具体的な写真や図解、文章によって示すことで、
他と何が違うのかをわかりやすく認識できる。

展示会でのタブーもお伝えする。
それは製品を所狭しと並べることが、必ずしも良い展示とは限らない。
どの製品を主役とするのか。何を見せ、何を見せないのか。
来場者に最初の数秒で何を感じてもらい、その後どんな情報を持ち帰ってもらうのか。
これらは全てデザインの仕事である。
下記に記載しているKEEP FINE PLUSの展示会では、
まるでブティックで時計を扱うかのように1つ1つを均等に
展示台スペースにある一定のスペースを開け展示した。
このスペースこそが優位性を引き立て人の目に留まるのである。

さらにはホームページ、会社案内、製品カタログ、写真、映像。
それぞれの接点で企業の技術や考え方を一貫して伝えることが、
新しい取引先に選んでもらうための土台になる。

長年に渡り、
特定の大手メーカーから安定した注文を受けてきた製造業。
取引先との信頼関係が長く続いていることは、
素晴らしい企業努力の結果である。

しかし、その反面、売上の大部分を少数の企業に依存している場合、
取引先の発注方針や生産計画の変更によって経営が大きく左右される可能性もある。
これからは既存の取引先との関係を大切にしながら、
新しい取引先との接点も増やしていく必要がある。

桶屋のブランディング事例製造業の販路開拓と展示会ブースデザイン|KEEP FINE PLUS

ホームセンターの水栓金具売場から、百貨店とキッチン用品専門店の売場へ。
初めて会うバイヤーに、抗菌技術の優位性を数秒で伝える。
バイヤーが気になる「キラーワード」を戦略的にクリエイトするのだ。

インテリア ライフスタイル 2025 KEEP FINE PLUSの展示会ブース KEEP FINE PLUSの展示会ブース KEEP FINE PLUSの展示会ブース

Retailers展示会の後に決まった取扱先

インテリア ライフスタイル 2025(2025年6月)出展後

  1. BEFORE

    自社販売サイト

    自社EC

    KEEP FINE PLUS公式オンラインショップ

  2. 01

    高島屋オンラインストア

    百貨店

    百貨店・高島屋のオンラインの売場

  3. 02

    212 KITCHEN STORE

    キッチン用品専門店

    キッチン道具の専門店

  4. 03

    マルイ

    商業施設

    丸井グループ

  5. 04

    ディノス

    通販

    カタログとネットの通販

NCC株式会社様のKEEP FINE PLUSは、
2025年6月、東京ビッグサイトの「インテリア ライフスタイル 2025」に出展した。
目標は、ホームセンターの水栓金具売場に並んでいた製品を、
百貨店やキッチン用品専門店の売場へ引き上げること。
展示会は、抗菌技術の優位性を、初めて会うバイヤーに理解してもらうための場だった。

足を止めるのは、短く強い一言。
「僅か4時間で菌が100分の1以下。」
背面の青は、金属の冷たさと水の清らかさと技術の精密さを一つにまとめた「KEEP FINE BLUE」。
什器はロゴから着想した特注のラック。
銀色の製品が多いため、全体を明るくするのではなく、明暗を分けて金属の輪郭と表面の起伏を見せた。

製品説明を壁一面に詰め込むことはしなかった。
ブランドとして何を記憶してもらうかを絞り込み、
ロゴ、ホームページ、パッケージ、展示会まで一つのトーンで揃えた。
展示会の後、高島屋オンラインストア、212 KITCHEN STORE、マルイ、ディノス
での取り扱いが決まり、非常に大きな成果を収めた。

制作事例を詳しく見るNCC株式会社様|KEEP FINE PLUSの展示会ブース

3 採用・人材定着Recruitment Point 03 / 06

製造業の採用・人材定着のためのブランディングデザイン

POINT

若手が欲しいが、来ないジレンマ

人材が「不足」「やや不足」と答えた製造業は71.2%。
特に足りないのが、若手の技能者と技術者である。

条件では比べられない
「ここで働く理由」と「格好良い自分」を
CI・写真・映像で伝える。

製造業で特に足りないのは、若手の技能者と技術者である。

  1. 若手(技能者)68.5%
  2. 若手(技術者)66.0%
  3. 中堅(班長・グループ長クラス)49.1%
  4. マネジメント人材(管理・監督担当者)36.4%
  5. デジタル技術に精通した人材30.0%
  6. ベテラン(若手に指導できる人)22.8%

労働政策研究・研修機構「ものづくり産業における人材確保・定着と技能継承に関する調査」|2025年11〜12月実施・製造業4,342社回答

グラフは、人材が不足していると答えた3,092社に
「特に不足している人材」を聞いた結果(複数回答)。
若手の技能者・技術者を挙げた企業は、いずれも6割を超える。

出典:労働政策研究・研修機構「ものづくり産業における人材確保・定着と技能継承に関する調査」(全国の製造業11業種・従業員30人以上の20,000社を対象、4,342社回答。2026年5月公表)

ジレンマ:福利厚生をアピールしても全然人が来ない。。。

製造業における大きな経営課題の一つが、人材の確保である。
答えは明快である。それは
人が来ないのではなく、ここで働く理由が伝わっていない。
言葉をオブラートに包み隠さずに伝えると、
自己肯定感をどうやって満たせてあげれるか?

という点を考えて欲しい。

当然働くにあたり福利厚生・賃金などの条件は必要だ。
しかしその会社で働くことで「私はこんな大きな仕事に取り組んでいる」
「友達・恋人・家族・子どもに自慢できる〜誇りを持てる」
「友達からお前の会社イケてるな」「恋人からはあなた凄いところで働いてるね」
「妻からは良い会社に恵まれて良かった」「子供からはパパ格好良い〜」」
と誰しもが他人から褒められ、自分も誇りに思いたいハズです。
この人間の根本的なところから逃げていては本質的な採用はうまくいきません。

だからこそ、デザインが必要なのです。
製品が生まれる工程や働く人の考え方を丁寧に撮影取材する。
働く人にきちんとスポットライトを当ててあげるのです。
その内容を採用サイト、写真、映像、会社案内、
就職フェアなどのブランディングデザインを通してビジュアライズしていく。
その誇りを、友達・恋人・家族・子どもへ伝える。
これが製造業におけるブランディングデザインの大切な役割である。

ここからが大事です。特に製造業の仕事は、一般の人が日常生活で目にする機会が少ない。
精密加工、鍛造、鋳造、研磨。自分の仕事が社会のどこで役に立ち、
どんなものを生んでいるのか。

給与や休日、福利厚生はもちろん重要である。しかし、
ただ単にブロックを積んでいるのではなく、
城をつくっているということをデザインを通して伝えなければならない。
そしてそれらを格好良く表現することが製造業に求められることなのである。

桶屋のブランディング事例製造業の採用・人材定着と制服デザイン|株式会社ナカヤマ

「個ではなく、チームとして世界一に」。
胸元に、会社の哲学を刺繍する。
同じ服を着ることで、一つのチームになる。

株式会社ナカヤマ様の制服 株式会社ナカヤマ様の制服の刺繍 株式会社ナカヤマ様の制服を着た社員

1937年創業、トムソン刃を製造する株式会社ナカヤマ様。
社長の「個ではなく、チームとして世界一に」という考えを、
ロゴと同じく、毎日袖を通す完全オリジナルの制服をデザインした。

胸元には、会社の哲学を刺繍した。
戦国時代の武田家の「赤備え」のように、揃いの装いは、それだけで集団の意思を伝える。
統一された制服は、社員に「自分たちは一つのチームである」という意識をもたらし、
工場を訪れた取引先や求職者には、会社の品格として伝わる。

制作事例を詳しく見る株式会社ナカヤマ様|トムソン刃メーカーのブランディングデザイン

桶屋のブランディング事例製造業の採用ブランディングデザイン|ツジセイ製菓

「贈る感動を製造する、お菓子(おかし)な会社」。
堅すぎず、絶妙なシュールさ加減で社風の楽しさを伝える。
求職者からの応募は、それまでの数倍に。

ツジセイ製菓様のブランディングデザイン ツジセイ製菓様の就職フェアのブース ツジセイ製菓様の工場撮影

香川県高松市でお土産菓子を製造するツジセイ製菓様。
新しい社長の「会社のイメージに合ったデザインを施して欲しい」という依頼から、約3年をかけて取り組んだ。

コーポレートサイトと採用サイト、就職フェアのブース、会社案内。
マスコットの「パイ助」と2人体制の社長キャラクターを軸に、
求職者に向けて働く楽しさを伝えた結果、応募はそれまでの数倍に増えた。

制作事例を詳しく見るツジセイ製菓様|お土産菓子メーカーのブランディングデザイン

4 事業承継・M&ASuccession Point 04 / 06

事業承継・M&Aにおけるブランディングデザイン

POINT

何を残すのか、何を変えるのかそれがわからないジレンマ

一度変えてしまうともう戻ってこれない

全てを新しくではない
残すものと変えるべきを見極め
その判断を冷静に客観性を持って

会社の歴史を継ぐことと、古いものを全て残すことは違う。

創業50年、70年、100年。
長い年月に渡り、社会に必要とされ続けてきた製造業には、
それぞれの歴史や文化がある。

創業者が大切にしてきた考え方。
社員たちが自然と身に付けてきた仕事への姿勢。
代々受け継がれてきた技術や企業の気風。
それらは、会社にとって掛け替えのない財産である。

しかし、経営者が代わり、新しい社員が増え、
事業内容や取引先が変わっていけば、
従来の考え方をそのまま受け継ぐだけでは立ち行かなくなる場合もある。
ここで必要になるのが、
企業の歴史とこれからの未来を見つめ直すブランディングデザインである。

例えば、何十年も使ってきたロゴを新しくするべきなのか。
必ずしもそうではない。
長年使われてきたロゴに、
その会社の歴史や哲学が美しく宿っているのであれば、敢えて変える必要はないだろう。
反対に、企業の考え方や事業内容が大きく変わり、
今の姿と合わなくなっているのであれば、改めて検討する意義がある。

大切なのは、古いか新しいかという単純な判断ではない。
何を残し、何を変えるのか。
経営者へのヒアリング、創業の歴史、社員への取材、
企業理念の言語化。それらを踏まえた上で、ロゴ、会社案内、ホームページ、
社内ツールなどを一貫して考えていく。

M&Aによって複数の会社が一つになる場合にも、
それぞれが培ってきた文化や技術への理解が欠かせない。

変わらぬものを見極め、変えるべきものには覚悟を持って手を加える。
事業承継におけるブランディングデザインは、
次の世代へ会社の精神を受け渡していく仕事でもある。

桶屋のブランディング事例老舗製造業の原点回帰とリブランディング|草野食品(くさのの麩)

「全部新しく一新したい」を、そのまま鵜呑みにしない。
応接間に飾られていた古い看板を引っ張り出した。
大切なことは「残し方」の塩梅。

草野食品様の創業当時のマーク「マルフ」 創業当時のマークをもとにした、くさのの麩のロゴ くさのの麩のパッケージ

天下の台所、大阪。
この地で88年、お麩作りに取り組んできた草野食品様。
ブランディングの案件では、よく「全部新しく一新したい!」とご要望をいただく。
しかし、僕たちはそれをそのまま鵜呑みにしない。
変える必要のないものを変えると、今までの良さが消えてしまうからである。

お打ち合わせの時、いつも応接間に飾ってあった古い看板。
創業者の想いの詰まったシンボル。
このマークを使わずして、原点回帰は図れない。
新しいロゴは、創業当時のマーク「マルフ」をベースにつくった。
もう一度原点に戻り、くさのの麩の文化と歴史とプライドを背負って日々精進する。
そのための「心の道しるべ」としてのロゴである。

あわせて、「天下の台所大坂 くさのの麩」という通り名をつくった。
お麩といえば、京都や金沢のイメージが強い。
創業100年の時に、京でもなく、金沢でもなく、
「大阪の美味い麩」といえば、くさのの麩と思ってもらえるように。
ブランドカラーは、千利休が好んだと伝えられる伝統色「利休色」に色補正を加えた「草野利休色」。
利休がつくった小麦粉の茶菓子「麩の焼き」が、お好み焼きの原点にもなっているという縁からである。

「古い掛け軸の復元」のように、一つ一つ丁寧に扱わなければ、良さは一瞬で消えて無くなる。
老舗の本質を見抜き、歴史や文化という「アジ」を残しながら、変えるべきところだけを変える。

制作事例を詳しく見る草野食品様|老舗企業のリブランディング(くさのの麩)

桶屋のブランディング事例事業承継における製造業のブランディングデザイン|ツジセイ製菓

あえてロゴに変化は少なく。
しかし社員様全員が意味を理解できるように再解釈。
ロゴは会社の哲学と歴史と方向性を表す「お守り」。

ツジセイ製菓様のロゴ ツジセイ製菓様のロゴ ツジセイ製菓様の名刺

1986年設立のツジセイ製菓様は、2017年に創業社長が退任し、二人の新しい代表による体制になった。
新社長からの依頼は、これまでの制作物を整理した上で、会社のイメージに合ったデザインを施すこと。

ロゴは全面的に描き直すのではなく小さな修正にとどめ、ブランドカラーやコンセプトを再定義。
全社員の前で約1時間かけてロゴの意味と会社の方向性を話した。
受け継いだロゴと、新しい言葉。その二つで新体制の会社の顔を整えた。

制作事例を詳しく見るツジセイ製菓様|お土産菓子メーカーのブランディングデザイン

5 自社製品・新ブランドOwn Brand Point 05 / 06

自社製品・新ブランド開発のためのブランディングデザイン

POINT

OEMを脱却し自社製品を売りたいジレンマ

2026年の経営課題に「新製品・サービスの開発」を挙げた製造業は19.6%。

OEMではなく自社商品を
一つのブランドとして育てる
それは大きな収益改善となる

ジレンマ:良い製品をつくる技術があっても、ブランディングは未経験。

これまで大手メーカーからの依頼によって製品を製造してきた会社が、
自社の技術を使って新しい製品を開発する。
製造業にとって、非常に大きな挑戦である。

しかし、そこで初めて直面する問題がある。
どんな人に使ってもらいたいのか。
製品の価格はいくらが相応しいのか。どのような名前を付け、
どんな姿で世の中に送り出すのか。
受託製造では取引先が担っていた部分まで、
自分たちで考えなければならなくなる。
所謂、ブランディングデザインの領域である。

製品の性能や機能は申し分ない。しかし、
パッケージには製品名と仕様が記されているだけ。
ホームページも製品の機能紹介だけで終わっている。
これでは、100%売れない

製品の名前、ロゴ、パッケージ、写真、商品説明、ウェブサイト、販売店での見せ方。
それぞれを別々に考えるのではなく、
製品が生まれた背景や技術的な特徴、使う人の生活や仕事まで考え、
一つのブランドとして育てていく。

パッケージデザイン一つをとっても、素材、形状、開封する時の感触、
印刷方法によって印象は大きく変わる。
製品の価格や性格、使われる場面を考え、
ちょうど良い塩梅を探ることが必要である。

製品を完成させることと、世の中に愛される商品へと育てていくこと。
その二つを結ぶところにも、ブランディングデザインの仕事がある。

桶屋のブランディング事例製造業の自社ブランド開発とブランディングデザイン|DELICACYS

OEMでは、名前も箱も売り場も、取引先が決める。
技術はあった。無かったのは、自分たちの名前で売るための顔。
「ギフトになる伝統食」として、かまぼこを組み直す。

DELICACYSのクラフトかまぼこ DELICACYSのパッケージ DELICACYSのパッケージ

1984年創業、大阪市東住吉区の株式会社関西珍味様は、長くOEM(受託製造)で食品を作ってきた会社である。
2022年、初めて自社の名前で立ち上げたブランドが「DELICACYS」。ロゴ、ウェブサイト、パッケージまでを担当した。

魚の旨味を凝縮したかまぼこに、牛乳の濃厚さを加えた「クラフトかまぼこ」。
グレーでマットな箱にロゴをシンプルに載せ、かまぼこのデザイン的観点も新定義した。

制作事例を詳しく見るDELICACYS|関西珍味様のクラフトかまぼこブランド

6 海外市場への進出Overseas Point 06 / 06

海外市場への進出とブランディングデザイン

POINT

海外に出たいが、価値が伝わらないジレンマ

海外に拠点を持たない企業の45.3%が「今後新たに進出したい」。
2年連続で増えている。

翻訳より先に、
言葉を越える写真と映像、
相手が知りたい情報を。

ジレンマ:技術には自信がある。しかし、海外の取引先にはまるで響かない。

日本の製造業が培ってきた技術には、
海外市場でも十分に戦えるものがある。
しかし、その技術がどれほど優れていても、
海外の取引先に伝わらなければ、比較の候補にすら入れてもらえない。

よくあるのが、
日本語のホームページをそのまま英語に翻訳しただけのウェブサイト。
言葉は通じても、心は動かない。
文字をどれだけ並べても、
その会社が「本物」かどうかは伝わらないのである。

そもそも、言葉は思っている以上に壁になる。
29か国・8,709人の消費者を対象にした調査では、
76%が「母国語の情報がある商品を買いたい」と答え、
40%は「母国語以外のサイトでは買わない」と答えている。
翻訳を整えることは大切である。
しかし、どれだけ訳しても、母国語の文章には敵わない。

言葉の壁を越えるのは、写真と映像である。
金属の質感、刃先の鋭さ、職人の手元、工場の静けさ。
一枚の写真、数十秒の映像が、
何ページもの説明よりも先に、その会社の格を伝える。
ウェブサイトの第一印象は、わずか0.05秒で決まるという研究がある。
文章を一行も読む前に、人はそのサイトを見た目で判断しているのである。
海外の取引先が最初に目にするのは、説明文ではなく、写真である。

そして、その写真と映像を、
一つの世界観で束ねるのがウェブサイトである。
2,684人を対象にしたスタンフォード大学の調査では、
サイトの信頼性を判断する理由として最も多く挙がったのが、
レイアウト、書体、配色といった「見た目のデザイン」だった(46.1%)。
色、光、余白、文字の大きさ、写真の並べ方。
全てが揃っていることで、初めて「このブランドは信頼できる」と感じてもらえる。
単に日本的な模様や意匠を加えれば、
日本のブランドとして評価されるわけではない。

もちろん、対応材質、寸法、公差、認証、納期といった情報は欠かせない。
しかし、それは世界観に惹かれた人が、次に確かめる情報である。
まずは見た瞬間に、心を掴む。
写真、映像、ウェブの世界観で、
日本の製造業が誇るべきものを、国境を越えて伝える。
そこに海外向けブランディングデザインの役割がある。

出典:CSA Research「Can't Read, Won't Buy – B2C」(2020年、29か国・8,709人の消費者)/Nature News(2006年):Lindgaard ほか、カールトン大学、Behaviour and Information Technology 25号/Stanford Web Credibility Project(2002年、2,684人)

桶屋のブランディング事例海外市場に向けた製造業ブランディングデザイン|DS Audio

価値の高いものには、圧倒的なデザインと写真を纏わす。
海外の代理店が最初に目にするのは、説明文ではなく写真。
ウェブと写真をリニューアル後、日本より海外から評価が大きく変わった。

DS Audio様の光カートリッジの撮影 DS Audio様の製品撮影 DS Audio様の製品撮影

神奈川県相模原市の株式会社デジタルストリーム様が手掛けるハイエンドオーディオブランド「DS Audio」。
LEDと光センサーでレコードの溝を読み取る光カートリッジは、世界唯一の方式であり、
海外の販売代理店を通じて世界の富裕層・愛好家に届いている。

株式会社桶屋は、ウェブサイトと製品撮影を担当した。
当方の得意領域、真髄は超高級品・高級品の世界観の魅せ方にある。
製品を美しく撮る・魅せることは勿論、其のモノの世界観を写真で抜き取る。
たった1枚の写真で数億の売上が変わることも経験してきた。
特にそれは、超高単価商品においては非常に重要な戦略。

世界の富裕層が普段どんなものを目にし、体験しているのかを熟知研究体験しているからこそ
彼らがどんなものに反応するかが良くわかる。
リニューアル後商品の売れ行きは勿論、ドイツ国内では最高権威のオーディオ誌『Stereo』がDS-W1に最高評価を獲得など、
海外の販売会社からの評価は、それまでとは比べものにならないほど高まった。

撮影事例を詳しく見るDS Audio様|光カートリッジの製品撮影とウェブサイト

製造業のブランディングデザインの進め方|桶屋のヒアリング

桶屋のブランディングは、兎にも角にもヒアリングからスタートする。



自社の存在意義。今まで大切にしてきたもの。
買ってもらいたい顧客像。逆に、買ってもらいたくない顧客像。
何十項目にも渡るヒアリングシートを考えていただき、
そこから質問攻めが始まる。



工場も歩く。
AIに尋ねても答えは出ないが現場にはヒントがある。
アナログに歩き、熟練の話を聞くことが大事なのだ。

草野食品様(くさのの麩)では、初回の工場見学の時点で既に、
表現できていない「もったいないポイント」がいくつも浮かび上がった。



ツジセイ製菓様では、参加メンバー全員に突然、
「ロゴマークを書いて下さい」とお願いした。
色はなんとなく覚えていても、90%以上の方は書けない。
自らの会社のロゴに対する想いは愛社精神に比例する。
その1つの質問でどのようにするべきか方向性がわかるのだ。






「宝」は、2つのパターンで眠っている。

1、本当に眠っていたもの。
2、当事者にとっては、至極当然のもの。

1の例は、草野食品様の応接間に、打ち合わせの度に飾ってあった古い看板。
創業者の想いの詰まったそのマークが、原点回帰の答えになった。

特に難しいのは2のパターンだ。
毎日見ていること、毎日作業していることなので、
企業の中からは見つけることが難しく、客観的にジャッジすることも出来ない。

草野食品様では、自社製品のお麩を全て並べ、
出汁によって味がどう変化するのかを確かめる討論会を行った。
そこから「草野の麩は出汁をよく吸い込む」という言葉が出てきた。






だからこそ、真っ白な脳を持った外部の眼が必要になる。
本当に良質なアイデアやヒントは、ここから生まれることが多い。



外部だからこそ、ズバッと言える。

企業が大きくなり、歴史が長くなるほど、
凝り固まって脱却できないことがある。

業界のことをあまり知らないが故に言えることがある。
外部だからこそ、ズバッと言えることもある。

お世辞やおべっかは、弱体化を生む。
良いものは良い。
良く無いものを、いつまでも祭り上げる必要はない。

面白い発見、ひらめき、アイデアとは、未来の「点」。
その点の連続が、いつの間にか面へと繋がる。
その面こそが、ブランドの軸に成っていく。






KEEP FINE PLUSのブランディングは2022年に始まり、
東京ビッグサイトの展示会まで約3年。
そのヒアリングとコンセプト設計を重ねてきたからこそ、
「僅か4時間で菌が100分の1以下。」という一言に絞り込めた。
1回や2回の打ち合わせで、なし得るものではない。
このキラーコピーが大手のバイヤーの心を掴んだのだ。



言葉の裏に、何が眠っているか。

桶屋のヒアリングとは、そのためのヒアリングである。

ヒアリングシートに書いてもらった内容を、
そのまま読み上げているだけではない。
その言葉には何が隠されているだろう、何が眠っているだろうと、
いつも傾聴する。

答えは必ずクライアント様が持っている。
膝を突き合わせて話を重ねていると、
会話から問題解決の糸口が滲み出てくる瞬間が必ずある。
それを逃さずにキャッチし、デザインに形取る。



企業の中にある善きものを見つけ、
それが必要とされる相手に、正しく届く姿へと仕立てる。

私たちは、そのためのブランディングデザインを考えている。

製造業のCI設計から一貫したブランディングデザイン制作事例|株式会社ナカヤマ様

株式会社ナカヤマ様 TOKYO PACK 2024の展示会ブース
株式会社ナカヤマ様の製品パッケージ
株式会社ナカヤマ様の制服
株式会社ナカヤマ様の撮影
株式会社ナカヤマ様の職人の撮影
株式会社ナカヤマ様の展示会ブースの細部
  1. 展示会TOKYO PACK 2024|東京ビッグサイト
  2. パッケージ製品ごとの箱を全種類
  3. 制服胸元に会社の哲学を刺繍したユニフォーム
  4. 写真製品・工場・人物の撮影
  5. 写真日本の職人に光を。
  6. 展示会ブースの細部
1937年創業。長年に渡り、
トムソン刃の製造技術を磨き続けてきた株式会社ナカヤマ様。

「全ては高い品質のために」という創業以来の哲学を受け継ぎ、
世界一の品質を追求する企業の精神を、
一つのコーポレートアイデンティティとして可視化するところから、
このプロジェクトは始まった。



株式会社桶屋では、ロゴからパンフレット、ウェブ、制服、そして細かくは見積書まで。
会社と取引先が出会う全ての接点を、一つの考え方で揃えてきた。



Scope一社で、ここまで。株式会社ナカヤマ様で手掛けたこと

8領域

  1. 01

    CI

    ロゴ、ロゴコンセプト、ブランドスローガン「TOP OF KEEN」

  2. 02

    ウェブ

    国内向けサイト、海外向けサイト、オンラインストア、Instagramのデザイン

  3. 03

    写真・映像

    製品・工場・人物の撮影、ブランドムービー

  4. 04

    印刷物

    会社パンフレット、製品カタログ、フライヤー、封筒、名刺

  5. 05

    パッケージ

    製品ごとの箱を全種類

  6. 06

    展示会

    TOKYO PACK 2024(東京ビッグサイト)のブース、体験空間「ART OF NAKAYAMA」

  7. 07

    制服

    胸元に会社の哲学を刺繍したユニフォーム

  8. 08

    帳票類

    見積書、請求書、納品書などのディレクション

例えば、
東京ビッグサイトで開催されたTOKYO PACK 2024の展示会。

展示台には新製品の刃物を所狭しと並べるのではなく、
敢えて2本だけを配置した。

製品の数を見せるのではなく、
その製品そのものに目を向けてもらうためである。



また、製品を包むパッケージにも、
製造している職人たちの仕事に相応しいものを考えた。

BtoBだから段ボールに入っていればいい、という考え方ではない。

長い年月に渡り、研究に研究を重ね、
手塩に掛けて製造されてきた製品である。

その製品を大切に扱い、誇りを持って世の中へ送り出したい。



こうした考え方は、製品パッケージだけではなく、制服、名刺、封筒、
見積書など、一見すると小さなものにまで及ぶ。

ブランドは小さな連続で成り立っている。

どれか一つのデザインだけが美しければ良いというものではない。



製造業のブランディングデザインにおいても、企業の歴史や技術、
働く人たちの哲学が、あらゆる接点で同じ方向を向いていることが大切なのである。



→株式会社ナカヤマ様の製造業ブランディングデザイン制作事例を見る

製造業のブランディングデザインについて、よくある疑問

QうちはBtoBで、取引先も決まっている。それでもブランディングは要るのでしょうか。
A

BtoBこそ必要です。
ブランディングデザインは、すぐに刈り取る道具ではなく、植えて育てる苗のようなもの。
余裕のあるうちに次の一手です。

Qデザインを変えたら、本当に値上げできるのですか。
A

値上げできますが其れに伴う価値バランスが大事でしょう。
品質の裏付けがあって、それが正しく伝わったときに、初めて価格がついてきます。

Qロゴを変えたら、長年の取引先に「何かあったのか」と思われませんか。
A

変え方を間違えれば、そう思われます。
だから、全部を一新するとは限りません。
草野食品様(くさのの麩)では、応接間に飾ってあった創業当時のマークに戻りました。
ツジセイ製菓様では、ロゴは小さな修正にとどめ、その意味を社員に話す時間をつくりました。
何を残し、何を変えるか。その塩梅を決めることが、一番大事な仕事です。

Q求人を出しても、若手がまったく来ません。デザインで何とかなるのですか。
A

給与や休日の条件だけで比べられれば、大手には勝てません。
求職者が知りたいのは、ここで働く自分を、家族や友人に誇れるかどうかです。
工場や職人を撮り、働く人に光を当て、採用サイトや会社案内で見せていく。
実際にブランディングの結果、応募がそれまでの数倍に増えました。

Q海外向けは、ホームページを英語に翻訳すれば十分ではありませんか。
A

十分ではありません。
29か国の消費者を対象にした調査では、40%が「母国語以外のサイトでは買わない」と答えています。
翻訳を整えた上で、言葉に頼らず伝わる写真・映像・ウェブの世界観が必要です。

Q全部まとめて頼むと、いくらかかりますか。
A

おおよそボトムは400万〜パッケージや展示会なども合わせると600万は超えてくるでしょう。
当方は言い値はしませんのでそれぞれの制作物ページでご確認くださいませ。
→価格と進め方について

Qどれくらいで効果が出ますか。
A

すぐに出るものばかりではありませんが
広告や展示会など「着火」のさせ方によって変わるのが事実です。
戦略は企業様によって千差万別です。

これからの製造業と、ブランディングデザインの役割

良い製品をつくる。

それは製造業にとって、今も昔も変わらぬ大切なことである。



しかし、良い製品をつくり続けていれば、
必ずその価値が世の中に伝わるとは限らない。

製造技術が高いことと、その技術が評価されることは、
同じではないからである。



優れた職人がいる。素晴らしい製品がある。
何十年も掛けて築いてきた歴史がある。

それらを持ちながら、
まだ十分に価値を伝えきれていない企業があるとしたら、非常に惜しいことだと感じる。



私たち株式会社桶屋は、製造業が持つ技術や思想、歴史、
そこで働く人たちへの理解を深めながら、ロゴ、ウェブサイト、写真、映像、会社案内、
製品パッケージ、展示会など、一貫したブランディングデザインに取り組んでいる。



目先の流行に合わせて企業の姿を取り繕うのではなく、
何十年という年月を経ても誇りを持って使い続けたいと思えるデザインを。

製造業がこれからの時代を生き抜き、
次の世代へ善き仕事を受け渡していくために。

デザインの立場から、お手伝いできることがあると考えている。

参考資料

大阪信用金庫|「2026年の業況予測」と「直面する経営課題」について(2025年12月調査)
経済産業省・厚生労働省・文部科学省|2026年版ものづくり白書(2026年5月)
帝国データバンク|価格転嫁に関する実態調査(2026年7月)
帝国データバンク|全国「後継者不在率」動向調査(2025年)
労働政策研究・研修機構|「ものづくり産業における人材確保・定着と技能継承に関する調査」(2026年5月公表)
日本貿易振興機構(ジェトロ)|2025年度 日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査(2026年2月公表・速報版)


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